- お手入れの注意点
- お手入れ方法:スラックス
- お手入れ方法:スーツ
- お手入れ方法:ネクタイ
- お手入れ方法:レザー
- スーツのサイズ
- スーツのバランス
- ドレスシャツ豆知識
- ネクタイの知識
- 体形別着こなし
洗い方(水洗い)

液温は、95度℃を限界とし、洗濯機による洗濯ができる
液温は、60℃を限界とし、洗濯機による洗濯ができる
液温は、40℃を限度とし、洗濯機による洗濯ができる
液温は、40℃を限度とし、洗濯機の弱水流又は弱い手洗いがよい
液温は、30℃を限度とし、洗濯機の弱水流又は弱い手洗いがよい
液温は、30℃を限度とし、弱い手洗いがよい(洗濯機は使用できない)
水洗いできない
塩素漂白の可否

塩素系漂白剤による漂白ができる
塩素系漂白剤による漂白はできない
ドライクリーニング

ドライクリーニングができる。溶剤は、バークロルエチレン又は石油系のものを使用する
ドライクリーニングができる。溶剤は、石油系のものを使用する
ドライクリーニングはできない。
干し方

つり干しがよい
陰のつり干しがよい
平干しがよい
日陰の平干しがよい
付記例

中性洗剤を使用する
表示された温度でアイロンの下にあて布をする
洗濯の際ネットを使用する
絞り方

手絞りの場合は弱く、遠心脱水の場合は、短時間で絞るのがよい
絞ってはいけない
アフターケア

シワシワ、イヤイヤ、プレスでスッキリ。
シワを取るだけでなく、プレスラインもすっきり見せる。あわただしい朝も、余裕でできるプレス法は、コレ。
1.スラックスを裏返しにして、ポケットの袋を平らに広げてプレス。ポケットの袋がふくらんだままだと、シルエットくずれの原因に。
2.スラックスを表にして、手で引っ張るように折り目を正しく合わせる。ここが合わないと、いくらきれいにプレスしてもダメ。
3.前後の折り目をしっかり合わせたら、あて布をしてしっかり押さえながらプレス。
4.重ねたスラックスの上側をめくり、脚の内側になる広い部分をプレス。次に上側を重ね直してプレス。反対側も同様に。
5.フロントにプリーツのあるスラックスは、プリーツ部分もプレス。バランスと形を整えて、プレスの範囲を決める。
6.形を整えたプリーツの部分にあて布を。適当な位 置まで軽く押さえるようにしてプレス。
<保管方法

ハンガーのタイプ別攻略法。
シワを嫌うスラックスは、ハンガーにかけて収納してください。 ハンガーにも、止め具のあるもの、ないもの、さまざまですから、ハンガーのタイプに合ったかけ方をマスターしましょう。
止め具がないハンガーの場合
まず、片側の脚の裾30cmぐらいをハンガーのバーにかける。 つぎに、もう片側を、先にかけた脚にかぶせるようにかけると、ずり落ちを防ぐことができる。 ※折り返す長さは左右揃える。
止め具付きハンガーの場合
スラックスの折り目を合わせて裾をハンガーの止め具にはさむ。シワのある箇所は、霧吹きで湿らせておくと、スラックスの重みでシワが伸びる。
アフターケア

ブラッシングで、ホコリ、サッパリ。
一日中働いてくれたスーツは、洋服用ブラシで軽くブラッシングして、ホコリを落としてからクローゼットへ収納しましょう。
1.まずは汚れのチェックから。油性のシミ(油、インク)を見つけたらクリーニング店へ。
2.風通しのよい所で湿気を取って、ホコリを軽くたたく。毛のやわらかい洋服用ブラシで全体を軽くブラッシング。これだけでも、スーツのコンディションに差が出ます。
保管方法

ハンガー選びは、肩幅と厚みをチェック。
ジャケットの型くずれを防ぐために、ハンガーの肩幅と厚みはできるだけジャケットのサイズに近いものを選んでください。
○・・・ジャケット用のもの、また肩幅、厚みが十分あるハンガーにかけて、不自然なシワがよってないかをチェック。
×・・・厚みのないハンガーや肩幅の足りないものは、型くずれの原因に。
ブラッシング

【1】ポケットの内側
【2】表衿
【3】裏衿
【4】両肩
【5】袖
【6】前後の身頃の順に
ブラシは
1.上から下へ(並毛)
2.下から上へ(逆毛)
3.上から下へ(並毛) の順にかける。
アフターケア

きちんとプレスでシャキッと気持よく。
一日お世話になったネクタイは、必ずアイロン(浮かし)がけをしてから保管してあげましょう。
1.結び目の部分はアイロンを浮かしてかける。表からかけて、さらに裏からもかけること。
2.裏側のかがってある糸をハサミで切り、包装紙または新聞紙などをロール状に丸めて先の方から入れる。
3.角に丸みをもたせてから、そのままの状態でアイロン(蒸気をあてる)をかける。こうすると、ふちがつぶれない。
4.最後に先の部分を裏から軽く押さえる。
保管方法

上手な保管でシワやカビを防止。
シワにならず、カビや湿気を防ぐ上手なネクタイの保管方法を紹介します。ハンガーに吊す場合は、剣先が下につかないように注意してください。
たたんでおく場合
ただんでおく場合は厚手の紙で包んで重ねる。ネクタイとネクタイの間に厚紙をはさんでおくと、湿気やカビの防止になる。
丸めておく場合
シワにならないよう、小剣の方から巻いて箱につめておく。
アフターケア

表革は、着用後のほこり・汚れをチェック。
着用後、柔らかい布でほこりを落とす。布に革専用クリーナーをほんの少量しみ込ませ、汚れをふき取る。仕上げに、きれいな布でクリーナーをふき取る。
起毛革はブラッシングが基本
着用後、全体をよく見て、汚れやシミ、色落ちがないかどうかをチェック。汚れやシミを見つけたら、起毛革専用のラバーなどを使って落とす。 仕上げは、起毛を整えるように、柔らかい洋服用ブラシで全体をブラッシング。
保管方法
1. 風通しのよい場所で湿気取りのために陰干しをする。
2. 軽くブラシをかけてほこりも取っておく。
3. 保管場所は高温、多湿を避け、革製品専用の除湿・防カビ剤といっしょに保管。
One Pointアドバイス
● 長期保管の後、着用前に防水スプレーをかけておくと、汚れもつきにくくなります。
● 肌が触れる部分(衿、ポケット、袖口など汚れやすい部分)を中心にお手入れをしておくと、シミやひび割れを防ぐことができます。
● 起毛革素材の製品の汚れにはクリーナーや洗剤などの使用は避けてください。
採寸部分の名称と方法


スーツ体型別 サイズ表

全体のバランス
着丈と総丈のバランスは1:2が最もピッタリする。腕を伸ばして手の指の付け根あたりがジャケットの下端に来ていればちょうどいいバランスになる。もちろん姿見でチェックできればより確実だ。
ボタンの掛け方

スーツ・ジャケットのボタンの掛け方には通例として基本的な決まりがあり、着用の際に全部掛けずに、一番下のボタンをはずすということになっている。正式な場では全部を掛ける場合もあるが、一般的にははずしていないとおかしいということになるので要注意だ。
※段返り
ジャケットの下衿が第一ボタンの下あたりまで折り返ったもので、第一ボタンがラペルの裏側に隠れた感じになる。トラディショナルモデルの象徴的な仕様のひとつであり、スーツ・ファンにはたまらない、通好みのディテールと言えよう。この第一ボタンは掛けずに2つボタンのように着るのが普通だが、掛けて3つボタン風に着ても問題ない。
袖丈のバランス

腕を下に伸ばした状態で、手首外側の骨が出ているところ=手根点の下に袖縁がくれば問題なし。シャツの袖縁はさらにその下1cmになればベスト。カフスの仕様については下記参照。
実際にボタンで開閉されるカフスを指す。ボタンホールの穴かがりは工賃がかかるためオーダースーツや高級プレタの仕様だったが、現在では既製服にも取り入れられてきている。こだわり派は要チェックのポイントだ。
パンツ丈のバランス

パンツは裾幅で丈の長さの適正値が変わる。ストレートのダブルならワンクッションを入れるのが基本。やや細め(裾幅21cm以下)でテーパードなどのダブルは、クッションが出ないジャスト丈(ソックスがギリギリ出ない長さ)がよい。太めは少なめに、細めは多めにカフをとるのがベター。シングルの場合はワンクッションより軽いハーフクッションでOK。
シャツのディテール


カラー

レギュラーカラー
最も標準的な開きと長さを持つカラー。濃紺のスーツと同様にもっとも基本的で、それ故最もエレガントな雰囲気を持っているのが魅力。

ボタンダウンカラー
剣先をボタンで留めたスポーティなカラー。ブルックス ブラザースの社長だったジョン・ブルックスがポロ競技観戦中にひらめいた。

ワイドスプレッドカラー
広角に開いているカラー。ネクタイのノットを太くしてゴージャスなVゾーンを作ることができる。ウィンザーカラーとも呼ばれる。

ラウンドカラー
剣先を丸くしたカラー。クレリックシャツなどエレガントなシャツに用いられることが多い。非ビジネス色が強調されるカラーである。

タブカラー
襟裏に小さなタブが付いているカラー。両襟を引き合わせることでネクタイを立体的に見せ、首元をすっきりさせるためのデザイン。

スタンドカラー
折り返しがなく文字通り真っ直ぐに立っているカラー。ネクタイを締めない時にコーディネイトしやすい。さまざまな呼び名がある。
パターン

ロンドンストライプ
地とストライプが等間隔で入ったパターン。
英国ではブロックストライプと呼ばれる。ストライプは太くて約1cm細くて約5mm程度。

オルタネートストライプ
オルタネートとは「交互の」「互い違いの」の意。
2種の異なったストライプが交互に入ったパターンのこと。太さ、色で表情が変わる。

ボールドストラップ
ボールドとは「目につく」「太い」の意。
輪郭のはっきりした肉太で色鮮やかなストライプである。幅は約1.5cmから3cmくらいまで。

タッタソール
白地に2色のチェックが交互に入っているパターン。
ロンドンの有名な馬市場を創設したリチャード・タッタソール氏にちなんだもの。

エンドンエンド
刷毛目とも呼ばれる。
縦横とも白糸と色糸を交互に配列して織ったパターン。無地に見える細かなチェックなので目立たず着やすい。

グラフチェック
方眼紙のように白地にブルーなどの細かなチェックが一定間隔で入ったパターンのこと。
正統回帰の流れに乗って復活の兆しがある。

コンバーチブルカフ
シングルカフの一種でボタンでもカフリンクスでも留められるオールドラウンドタイプ。シングルカフとダブルカフスの中間といえる。
ダブルカフス
袖口を2重に折り返したタイプでフレンチカフとも呼ぶ。カフリンクスを前提としたドレッシーさが魅力。フォーマルシーンに似合う。
シングルカフ
折り返しのない1重のカフ。円筒形で樽に似ていることからバレルカフとも呼ばれる。通 常のシャツはほぼこのカフ仕様になっている。
カラーの種類と結び目の関係

スポーティな性格のボタンダウンシャツに似合うノットはやはりプレーンノット。ノットは緩く締めるのではなくきりりとシャープに決めたい。

ゴージャスな雰囲気を作ることができるワイドスプレッドカラーシャツには、ダブルノットかウィンザーノットで広角襟を飾るのが正解だ。
各部の名称

1. 小剣通し
2. スリップステッチ
3. フェイシング
4. 大剣
5. 小剣
あまり知られてないのがスリップステッチの使い方。指を掛けて引っ張るとネクタイのねじれを調節してくれる機能を持った糸だ。
柄

ソリッド
無地のネクタイのこと。基本中の基本だけに生地のクオリティが出る。最近ではモード系のブランドが好んで用いる。

レジメンタル
本来は英国の連隊旗の色にちなんだ柄である。トラディショナルの中で最もポピュラーで由緒正しい柄といえる。

ロイヤルクレスト
家紋や団体の紋章をポイントにした柄。これにストライプを組み合わせた柄はロイヤルクレストと呼ぶ。

小紋
小さな紋様柄を規則的にちらした柄である。落ち着いていてどんなシーンにも合うので日本では最も好まれる。

ドット
水玉模様のネクタイ。小さなドットはシックなイメージ、大きなドットはモダンでファッショナブルになる。

ペイズリー
勾玉(まがたま)模様。トラディショナルの代表的な柄である。スコットランドのペイズリー地方がその語源だ。

ホリゾンタル
水平のストライプ柄。ニットタイでしばしば用いられる。ストライプの幅が狭くなるとシックな雰囲気が出る。

タータンチェック
英国スコットランド高地地方の伝統格子柄。カントリーのイメージや遊び心に富んだ雰囲気を演出するのに有効。
結び方
2.ダブルノット
プレーンノットの大剣の巻きを2重にした結び方。
ワイドカラーシャツやハイカラーシャツなどタイスペースの大きなシャツに好適。

3.セミウィンザーノット
セミウィンザーノットを締めるコツはとにかくきちっと紳士らしく結ぶこと。
レギュラーカラーシャツやワイドカラーシャツに好適。

4.ウィンザーノット
現在ではあまりウィンザーノットでネクタイを締める人はいない。
ワイドカラーシャツやハイカラーシャツで自己演出する時などに。

小柄
背の低い人は寸詰まりに見えがち。タテのラインを強調してバランスよくしましょう!
POINT 1:ネクタイの結び目は小さめに
トップに重さを感じさせないためにはネクタイの結び方も大切。おすすめは結び目の小さいプレーンノットかダブルノット。ウインザーノットは避けて正解。
POINT 2:衿丈はやや長めがグッド
衿丈が短いと小柄な体がさらに小さく見えてしまうので手首よりやや長めに位置させたい。
また、手の大きさに比べて袖幅が広いデザインはパス。
POINT 3:ダブル幅は4cmくらい
裾をダブルにするなら、折り返し幅は若干狭めにし、縦長の視覚効果を邪魔しないようにしよう。パンツ丈はワンクッションが入る程度のゆとりある長さに。
POINT 4:肩幅はジャストよりやや広め
背の低い人や小柄な人がジャストに着ると、こぢんまり見えてしまう恐れがある。特に肩幅は「やや広いかも」と感じるぐらいのサイズを選ぶとちょうどいい。
POINT 5:大きな衿幅は×
ジャケットの衿幅が広いと顔周辺が重く見え、寸詰まりに見えてしまうので損だ。細めの衿でVゾーンの面積が小さいデザインなら全体が細く見えて○。
POINT 6:おすすめは3つボタン
大人気の3つボタンスーツは、細身のシルエットに加えてボタン位置が高いため、背を高く見せる効果がある。背の低い人や小柄な人には絶対おすすめ。
POINT 7:長すぎるジャケット丈は×
ジャケットの丈が長いとそのぶん、脚が短く見えてしまうので気をつけたい。購入するときは、鏡に全身を映して判断しよう。どうしても長すぎるときは丈詰めを。
肥満型
太めの人はだらしなく見えがち。スッキリしたシルエットで清潔感を出す!
POINT 1:肩幅、衿幅は広めを
狭い肩、小さいジャケット衿は顔が詰まって見えて暑苦しい印象になるのでどちらも広めのデザインを選びたい。顔の回りはゆとりを感じさせることが大事。
POINT 2:Vゾーンはメリハリのある配色で
清潔感をもたらすにはピシッとした色使いをしたい。たとえば、紺のジャケットに淡色のシャツ、ブルー系か茶系のネクタイでまとめるとスッキリVに。
POINT 3:2プリーツパンツは腰回りにゆとりを
太めの腰には余裕のある2プリーツ入りパンツがおすすめ。タイトなパンツでヒップ回りがピチピチしていると、太さを余計に強調してしまうから注意。
POINT 4:シャツの衿は大きめがいい
シャツの衿も、ジャケットの衿と同じ理由で小さな衿は避けたいもの。大きめのワイドスプレッドタイプなら、太めの首でも暑苦しく見えない。
POINT 5:ジャケットサイズは胸回りで合わせる
太ったいると、つい大きめのサイズを選びがちだが、ダブついているとだらしなく見えるし、だいいち、動きにくい。胸回りに合ったジャストサイズを選ぶべし。
POINT 6:長すぎる袖丈は×
袖丈が長いと、これもだらしなく見える結果に。かといって短めだと、「幅に取られてしまったか」と思われるので、手首がきちんと隠れる長さに調整。
POINT 7:パンツはテーパードが○
裾幅が広くてバフバフしていると清潔感が感じられない。ベストなシルエットは、裾に向かってやや細くなるテーパードタイプ。これなら印象かなりアップ。
POINT 8:ダブル幅は4.5cmぐらい
身長にもよるが、ダブル幅は4.5cmぐらい。丈はワンクッションのゆとりをもたそう。また、座ったときに裾からスネが見えないよう、ソックスは長めを。
痩せ型
ひょうろひょろ型の人は貧弱に見えがち。素材感を感じさせてリッチに見せる!
POINT 1:シャツは高めの衿が◎
痩せている人は首が長く見えるので、ハイカラーや衿にボリュームがあるボタンダウンタイプがおすすめ。首をひょろひょろ見せないことがポイントだ。
POINT 2:ネクタイにはボリューム感を
ネクタイにボリューム感を出すのもリッチに見せるコツ。ジャカード織りなど素材感のあるものや、光の陰影が立体感を出す光沢のあるシルクタイなどが○。
POINT 3:素材は表情のあるもの
生地はベッタリしたものより”織り”を感じさせる表情のあるものを選びたい。これからの季節ならクールウール、サマーツイードなどがリッチ感を演出。
POINT 4:パンツは細身のシルエット
バギータイプなど太めのシルエットの場合は足の細さが強調されてしまい、貧弱に見えてしまうので×。細身のパンツで痩せの利点を生かすことだ。
POINT 5:肩幅はジャストに
実際の肩幅より大きめにすると、肩の貧弱さが強調されてしまうのでマイナス。むしろ、ジャスト・サイズでかちっと着たほうがおしゃれに見える。
POINT 6:裾は多少短めでもOK
ボディでサイズを選ぶとどうしても袖丈は短くなる。お直しで少しは出すこともできるが、袖幅が短いデザインなら多少短めでもおかしくないので安心を。
POINT 7:ダブル幅は4.5cmぐらい
折り返しをつけるならこれくらいの幅がベスト。パンツ丈は、細身のシルエットにするなら、ワンクッションできるかどうかくらいの長さがちょうどいい。